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　小山市は栃木県南部に位置しており、栃木県内では宇都宮市に続いて２番目となる１６万７千人ほどの人口を誇っています。
　宇都宮市と同様に都心部へ通勤する人々のベッドタウンとしても機能しており、近年のニュータウン化も相まって、今後更なる人口増加と発展が期待されています。
　このような推移を見せているのも、交通の便の良さがあったからです。小山市の中心駅となる小山駅は１９８０年代より東北新幹線の駅として栄えてきており、市内には宇都宮線や水戸線、両毛線が乗り入れているなど、鉄道網がとても充実しています。
　車の交通の便も良く、高速道路こそ市内に通っていないものの、バイパスが何本も通っているので、各方面にスムーズに移動できます。かつてより小山市は交通の要衝とされてきた歴史があります。
　江戸時代には日光街道の宿場町として栄えていました。また、船運の街としても発展していました。市内を流れる思川が、日光東照宮建設のための資材船の専用河川となっていたためです。
　現在でも鬼怒川をはじめ、小山市内に１級河川が４本も流れているのを見れば、船が行き交っていた当時をイメージしやすいのではないでしょうか。
　これらの豊かな水資源を活用した稲作も盛んであり、豊かな自然を背景に農業や畜産も発達しています。
　小山市は宇都宮市を抜いて、子育てのしやすい栃木県内の自治体第一位を獲得したこともあります。
　上でもご紹介したよう、都心までの交通の便の良さも理由ですが、ベッドタウンとして小山市へと流入してくるファミリー層が多く、同じ境遇のママさん同士がコミュニケーションを取りやすいなどの背景もあるようです。
　各地で高齢化社会の進展が懸念されるなか、小山市でもっとも多いのは３０代であるのも同市の特徴といえます。
　このような状況を生み出すことができたのは交通の便の良さだけでなく、子育て世代に優しい街づくりに自治体が積極的に取り組んできた成果ともいえます。