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淡路島は兵庫県の南の播磨灘に浮かぶ島です。その大きさは上から十一番目で、古くは日本神話の国生みの島としても有名です。

瀬戸内海は関西や四国、中国地方にかかる日本最大の内海ですが、その東に淡路島があり、現在は交通が発達して、本州と四国をつなぐ神戸淡路鳴門自動車道も建設されております。この淡路島のちょうど真ん中に、『洲本市』はございます。

洲本市は、古来から水運の中心とされており、現在は洲本港や大浜公園近くにある三熊山の山頂に洲本城があります。

こちらは熊野水軍の頭領である安宅治興が築城したと言われております。この熊野水軍は平安時代末期、源平合戦の頃にとくに活躍した水軍、もとい海賊です。

瀬戸内海の制海権を自由にしており、源平合戦では源氏、平氏、両方に関係し、最後の壇ノ浦の戦いでは、源氏を勝利に導くきっかけになりました。

この洲本城は洲本港を一望でき、航行としても重要な場所だったと思われますが、安宅家も降伏して、その後、明治維新により廃城にされます。ただ、昭和３年には模擬天守が建てられ、現在の外観は石垣に囲まれて、白い外壁の天守が降臨し、荘厳な雰囲気を醸し出しております。

洲本市は北西と南東に両手を広げたような形をしておりますが、こちらの真ん中は開けた平野部で紀伊半島や四国にもかかる海・紀伊水道に面しております。そして南東には三熊山とその奥にはさらに諭鶴羽山地がございます。瀬戸内海式気候に入っている山は温暖で、雨の量も少ないので、水をためるダムもございます。

そして山を越えてさらに奥に行くと海に当たり、砂州が伸びてできた細長い島、成ヶ島がございます。

淡路島は明治３年には兵庫県と徳島県の二つに分かれましたが、すぐに明治９年には兵庫県一括となります。

昭和６０年には大鳴門橋が開通し、平成１０年には明石海峡大橋が開通します。それにより交通の利便性が高まり、より人やものが行き来するようになりました。

現在も日本神話から現代に至るまで、人々は暮らし、過ごしております。

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