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広島市中区は、広島市の地区の一つです。

広島市は広島県の西部にあり、いわゆる安芸地方にございます。中区は、広島市の南、ちょうど真ん中から下にあります。

海に面しており、厳島や江田島を両方視界に収めることもできる、ちょうどよい位置にございます。

城北駅近くには広島城があり、こちらは中国地方の戦国大名、毛利輝元が建造しました。昔の城では珍しく１９４５年までは広島城は天守閣なども現存していたのですが、太平洋戦争の際に原子爆弾に巻き込まれ全損。現在ございますのは、そののちに復元されたものでございます。

原爆ドームと称されるようになった建物、建設された当初は「広島県物産陳列館」と呼ばれておりました。大正４年（１９１５）にチェコ人の建築家、ヤン・レツルの設計により建設。当時としては珍しいレンガ造りの三階建てで、その頃の広島市の建物が木造建ての二階建てが多かったのですが、豪奢なヨーロッパ建築で、しかも三階建ての建物ができ、今風に言えば高層ビルが建てられたかのような印象だったのではないでしょうか。

こちらの建物はその後、名前を変えながらも、物産を展示したり、美術展を開催したりと、広島県の人々の羨望を集め、同時に文化的中心を担っておりました。

しかし、１９４５年８月６日午前８時１５分、人類史初めての原子爆弾が投下されます。こちらの被害は甚大で、日本では学校の教育でも必須教養として学ばれたでしょう。

現在は原爆ドームと呼ばれ、のちに世界遺産に登録されました。

今では毎年、８月６日は原爆ドームが見える同じく広島県広島市中区の記念公園で、平和記念式典も行われております。参列者には被爆者や遺族の代表をはじめ、現在の日本首相、そしていまだに核兵器を保有している国も含んだ計、１０９国ほどの大使が席に連なります。二度とこんな事が繰り返されてはならない、と強い意志を込めた場と共に、この町は強くあろうとしております。

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