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三原市は、広島県南部にございます。

沿岸部に属しており、市の南側に三原湾があり、尾道水道にもぶつかります。

また佐木島や小佐木島も前方にあり、こちらも三原市に属しております。

三原市の真ん中を通るのは、東広島市を源流とする沼田川です。山も多い中、この沼田川に沿って町ができあがっております。

山地が多い市ですが、元々三原市は三原城という城があり、ここの城下町として栄えてました。

三原城は、小早川隆景によって整備された城と言われます。

小早川隆景は毛利元就の三男です。竹原小早川家の当主・興景が２５歳の若さで病死してしまいます。何でも、佐東銀山城を攻略しているときだったそうです。

そのため急遽小早川家の当主を誰かが代わりにやらねばならず、それに隆景が選ばれました。興景の妻が元就の姪だったため、毛利家としては勢力拡大のために、当主を引き受けることになります。

その後、隆景は父の元就が亡くなっても隆元、輝元と、三代に渡る毛利家を支えます。次兄である元春もよそで後継者となり、吉川性を名乗りますが、二人の兄弟が毛利の両翼となり、支えていきます。

三原城は瀬戸内海の交易路としても、村上水軍という強力な軍隊を手にしてからも、重要な拠点でした。

三原の湾内に浮かぶ大島と小島をつなぎ、いつでも水軍を向かわせられるようにした、強力な水軍を誇る毛利家にふさわしいものでした。

しかし明治になると三原城は解体され、三原駅を作るために領地も使用されます。今も三原駅に行くと、天守台を貫いて城壁と駅が一体化している姿が目に入ります。駅構内から天守台に行けて、外に出て振り返ると城壁をくりぬいて作られた出入口にも気づくことかと思います。

満潮時には海の上に浮かんでいるように見えたため、浮城とも呼ばれた三原城。今もその名残は、人々の暮らしに残っております。

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