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高梁市のほとんどは丘陵地で、北東の「備中川面駅」がある開けた平野部と、南東に開けた平野部以外は、全部山で囲まれています。

河川が三つ、高梁川、有漢川及び成羽川が蛇行しながら流れ、北西の方では「新成羽川ダム」ができ、その近くには人造湖の「備中湖」があります。

成羽には標高３３１メートルの「鶴首山」があり、こちらにはかつて「鶴首城」がありました。やがて廃城になり、今は近くにある小学校や「高梁市成羽美術館」にかすかに遺構が残っている限りです。こちらの美術館は、成羽町出身の洋画家「児島虎次郎」の遺作や功績を保存し、紹介するための場所です。建築は安藤忠雄氏によるものです。

出身の芸術家を顕彰する場所は他にもあり、備中町出身には川上景年という書家がおります。彼を顕彰した施設「景年記念館」があり、約７００点に及ぶ作品群が保存されています。

成羽美術館の近くには「成羽複合施設（愛称：たいこまるプラザ）」があり、地域局・公民館・図書室・観光案内所・バス停留所の機能を集め、また、伊藤謙介氏（名誉市民・京セラ(株)元代表取締役会長）からの寄附により、「伊藤記念ホール」もあります。

また成羽には「吹屋ふるさとの村」があり、ベンガラ色で統一された瓦屋根が並びます。

「備中松山藩」の「松山城」は山城として高梁市の臥牛山に建てられました。

日本の城はほとんどが長い年月もありますが、廃藩置県などにより城を壊すことも多くなり、天守が残っている城は全国でわずか１２。山城では松山城だけです。

高梁市は、朝は霧が多く、秋から冬など風の弱い日には雲海も見られやすいそうです。とくに、その雲海が松山城にかかる光景は、まさしく天空の城のようです。

また、備中松山藩が別邸として建てた施設として、「旧備中松山藩御茶屋（通称「水車」）」があります。他にも「山田方谷」という偉人がいます。高梁市西方に「山田方谷生家址」があり、未だに彼の功績を伝えています。

その他にも高梁市にはかつての武家屋敷「旧折井家」や「旧埴原家」があり、備中国奉行として赴任していた小堀遠州が作庭した「頼久寺庭園」もあります。

農作物ではぶどうのニューピオーネ、トマトは岡山県で一番の生産量で、シャクヤクの花も有名です。