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札幌市西区は、左股川、琴似発寒川を堺に、西側の旧手稲町地域、東側の旧琴似町地域に分かれています。琴似はアイヌ語で「コッネイ」というのが語源になっており、その意味は「凹地になっている処」らしいです。JR琴似駅と地下鉄琴似駅を結ぶように琴似本通があり、通り沿いには各種商業施設があります。

西側の旧手稲町も、どうやら語源はアイヌ語だそうです。「テイネ・イー＝濡れている所、湿地」らしく、ここを開拓した人々は大変だったと思われます。

西側には仙台藩に属する白石城主片倉家（伊達政宗の重臣・片倉景綱の家）とその家臣たちが来ました。

西区にある「上手稲神社」は彼らの手で開拓の守り神として崇められました。

「手稲記念館」にはこの旧手稲町の開拓の歴史が資料としてまとめられており、今日まで彼らの功績は語り継がれています。

また、彼らだけじゃなく、開拓には屯田兵が大きく関わっております。

東の旧琴似町の方はとくに関りが強いです。JR琴似駅東口には「琴似屯田開拓の道」のパネルがあり、各地の名所めぐりの案内が記載されています。

「琴似神社」はかつて琴似屯田授産場だったらしく、「琴似屯田授産場跡」が境内に置かれています。また、神社の奥には「琴似屯田兵屋」という屯田兵が暮らしていた小屋があります。

神社近くの「屯田の森」は小さな公園スペースですが、屯田兵に関係した記念碑が五つもあります。かつて屯田兵の本部があったらしいですが、現在は、彫刻家奥山喜生氏の手によるモニュメント「開拓の 鼓動」が設置されています。

他に文化施設もあります。「札幌市生涯学習センター」は、４３６席もある「ちえりあホール」があるだけじゃなく、陶芸室や音楽スタジオなどもあります。

その他にも「西健康づくりセンター」や「まちづくり情報交流センター」もあります。